士業が開業時に融資を受ける必要はあるのでしょうか。
私の周りを見ると開業時から融資を受けたという話はそんなに聞きません。士業の場合は開業費用もそこまでかからないからというのが主な理由でしょう。
ただ、私の場合は、開業時から、今日まで、日本政策金融公庫(以下、「公庫」。)や地元信用金庫(※制度融資)から融資を受け続けてきたという経緯があります。
士業を開業する際に融資は必要??
私にとっては必要でした。具体的には交際費・広告宣伝費にお金をかけて、まずは自分のことを世の中にしってもらわないと何も始まらないと考えていたからです。
開業時はとにかく営業活動に重点を置いており、日々、開催される士業向けのセミナーや交流会に週3日~4日に近いペースで参加していたため、特に交際費が必要でしたね。
他にも、郵便局に広告を出したり、インターネット広告を出したり、広告費用にも融資金を当てていました。
私の場合開業してすぐに公庫から融資を受け、数年後にある信用金庫から融資を受けたのですが、今、思うと、「開業時から信用金庫で融資を申し込んでおけばよかったな~」と感じているので、今回は、その辺のお話を皆様へシェアさせていただこうと思います。
開業時にあの信用金庫から、融資を受けていれば・・・
私が開業時に遡って、金融機関から融資を受けるとしたら、「不動産に強い信用金庫」から融資を受けます。
それは、不動産に強い信用金庫から融資を受けておけば、士業の仕事が軌道に乗った後、投資用に不動産を購入する際、その信用金庫が融資をしてくれる可能性が高くなると考えるからです。
※「不動産への融資」に対する各信用金庫の考え方は大きく異なります。具体的にどの信用金庫が不動産に強いのか知りたい方は個別にご連絡ください。
信用金庫は取引先に対して、「人的繋がり」や「取引の継続性」を重要視するところ、例えば、開業時から不動産に強い信用金庫で融資を受け、なおかつメインバンクとして、その信用金庫の口座を顧客との取引に利用していれば、金額の大きいアパートローンの融資を受ける際に大きくプラスに働くと思います。
開業して2年後にそのことに気がついた私は、早速、まとまった資金が必要になったタイミングで不動産に強いあの信用金庫に事業性の融資を申し込みにいきました。
担当者の方には、その時点で、将来、不動産購入時にも融資を受けたいことをお伝えし、どの様な物件であれば融資を受けやすいのか?融資を受けるためには本業でどの程度の実績が必要なのか?等々、ヒアリングをさせていただきました。
私の場合、そこから、1年を経ずに、同じ担当者の方から、今度はアパート建設資金の融資を受けることができたんです。
この様な経験から、開業時に融資を受ける金融機関の選択肢の1つとして、「不動産に強い信用金庫」から融資を受けるというのはありだと思います。
さらに言えば、開業時に「不動産に強い信用金庫」から融資を受けていなかったとしても、その後、「不動産に強い信用金庫」から事業性の融資を少額で受け、関係性を構築できれば、その後、アパートローンの融資を受ける際にも相談に乗ってもらえる可能性は高いです。
私は信用金庫こそ、士業が事業を行い、また投資用の不動産を購入していく上で、欠かすことができない重要なパートナーであると考えています。
今、メインで取引している信用金庫さんは1つだけですが、今後は取引先を増やしていくことも検討しています。
まとめ
- 士業は開業費用がそれほどかからないため、開業時に融資を受けない人が多い
- 私の場合は、広告宣伝費、交際費にお金をかけたかったため、融資を受けた
- 今、思うと、開業時から「不動産に強い信用金庫」から融資を受けていたらさらに良かったと思う
- 信用金庫は士業にとって欠かすことのできない重要なパートナー、今後も積極的に関係を深めていきたい